彼女の事が好き過ぎて、如何やらおかしくなってしまったようだ。
「ねえ、さっき獄寺くんに何言われたの?」
「え?別になんてことないよ、ただの世間話」
「ただの世間話って、どういう?」
「どういうって、今日いー天気だねー、とか」
「……ふぅん、」
「何?」
「別に」
彼女の事が好きすぎて、どうやらおかしくなってしまったようだ。
「ねえ、さっき山本と何話してたの?」
「親の話。前にしたでしょ?ウチのお父さんと山本のお父さんが仲いいって話」
「……あぁ、うん、そういえば、そうだったね」
「別に綱吉が気にするような話はしてないと思うけど」
「けど、「けど」何?」
「綱吉こそ何?」
「、別に」
彼女のことが好きすぎて、どうやらおかしくなってしまったようだ。
「どうして雲雀さんに呼び出されたの」
「委員会の用があるからに決まってるでしょ」
「わざわざ昼休みに呼びつけるほどの用なの、それは」
「だから委員会って言ってるでしょ。……もう、」
「……、ごめん、」
「謝るならいちいち聞かない。……どうしたの?」
「べつに」
かのじょのことがすきすぎて、どうやらおかしくなってしまったようだ。
「京子ちゃんと何話してたのっ、」
「綱吉、いい加減にしてよー。もう、ホントどうしたの?最近なんか変だよ」
「質問に答えてよ、京子ちゃんと何話してたの、」
「べつに、ただ今度いっしょに買い物行こうって約束しただけ、」
「どうしてそんな約束なんてするんだよっ、」
「ねえ、ほんとどうしたの、綱吉。言ってくれきゃわかんないよ」
「……べーつに、」
ただ、きみのことがすきすぎて、どうやらおかしくなってしまっただけのはなし。