今日はオレの友達カップルの話をしようと思う。うちの中学じゃちょっと有名なSMカップル、またの名を女王様と従者カップル。彼女が大好きで、彼女の命令ならなんでもホイホイ聞いちまうオレの親友と、そんな彼氏を究極のドMと蔑みながら、なんだかんだでかわいがってるオレの幼馴染の話。うまくいってんだかいってないんだか、よく分からないコイツらのために、いっちょ巷でウワサのモテキングであるこのオレがッ、一肌脱いでやろうかなーと思ったところで、とりあえずふたりを観察することにした。っと、いーとこに来たな獄寺っ、おまえも参加な!は?プライベート?へーきへーき、気にすんなって。ほら、ツナの為だから。な?(じゅーだいめぇえええ!!)(あっは、単純なのなー) とまぁそんなわけで、早速観察開始! ★廊下でのふたり 「っ、あ、ちゃんっ、」 「………」 「……、ちゃん?」 「………」 「あの、「気安く話しかけないでくれる?」 ※ふたりは付き合っている (おー、キッツイのなー)(お可哀相に10代目!)(や、でもなんか嬉しそうじゃね?アイツ笑ってるし) ★教室でのふたり 「綱吉、」 「(ぱあああ←今日初めて話しかけられた嬉しさからの笑顔)なっ、なにっ?ちゃんっ」 「飲み物」 「うんっ、すぐ買ってくるよ!何がいい?」 「は?あんたあたしの飲みたいものも分かんないの?……使えない男」 ※ふたりは付き合っている (っくっ、10代目がお優しいのをいいことにあの女……ッ!!)(や、でもツナ笑ってるぞ獄寺) ★授業中のふたり 「じゃあこの問題、沢田」 「え゛っ?!えーっと……、」 「なんだよ、こんな簡単な問題も分かんねーのかよ!ホント何やらしてもダメツナー」 「だからカノジョにも頭上がんねーんだろ、どーせ!」 「先生、沢田くん具合悪いみたいなんで、保健室に連れていきますね。(にっこり) あ、あと今綱吉のこと悪く言ったヤツ、あんまり調子に乗らないでくれる?」 つなよしのこといじめていいのは、あたしだけだから ※ふたりは付き合っている (ああああああの女ァァァァァアァ!!果たす!マジ果たす!!)(まぁまぁ落ち着けって、(……のヤツ、) まぁざっと観察した感じだと、周りの人間が言うまんま、SMカップルだな。もちろんSが、Mがツナな!キャラ的にSMとかあんま言いたくないのな!ちなみにオレはどちらかというとSなのな!ってそんなことはどうでもいい。とりあえず獄寺の血管ぶちぶち切れすぎ。しかしもう昼休みなので、こそこそ隠れて観察する必要もなくなった。なぜなら昼飯は、SMカップルとオレと獄寺の4人で毎日食べてるからだ。いつも一緒なら今更観察する必要ないかとも思うけど、よくよく考えてみれば観察しようと思って真面目にふたりを見たことないし、いい機会だ。じっくり観察さしてもらうぜ、ツナ、!もちろん獄寺も観察すんだぞ。は?いい加減あの女腹立つから消してやる?あーはいはい、観察終わったらなー。(待っててくださいねじゅうだいめ!あの女は必ずやオレが……!)(そんなことツナとオレがさせるわけないのになー) ★昼休みのふたり 「……っあ、あの、ちゃん、これ、たべる?」 「…………たべる」 「(ぱああああ)うんっ!はいっ!」 「なに、あたしにあんたのお弁当箱からつまめって言うの?」 「えっと、じゃ、じゃあどうすればっ、「あんたがあたしに食べさせる以外、方法あると思ってんの?」 ※女王さまと従者ではない。ふたりは付き合っている (てっテッメェエエ10代目の彼女だからって調子乗んじゃねー!!)(ちょっとお前黙れ獄寺) 幼馴染のオレから言わせてもらえば、はちょっとワガママなとこあるけど、自分に素直になれなくて……えーと、なんだっけ?こういうのツンデレっつーんじゃねーの?まぁいいや、とりあえずかわいー女の子だ。だからオレは噂されてるみたいなSMカップルには見えない……ことはないけど、なんつーか、愛はあるから、女王様と従者ってのは違うかなーみたいな。なんか甘えてるように見えんだよな、がツナに。最初にいったように、ツナはの言うことはなんでもホイホイ聞いてやるから、なんだろ、安心してるっつか、信頼してるっつか。だからどんだけワガママ言われてもツナは言うこときいてやっちゃうし、もワガママ放題出来るんだろうなと思う。今日の数学の授業の時だって、あんな言い方してたけど本音はちがって、ホント単純に、ただツナが悪く言われることが嫌だったんだ。素直にそれが言えれば一番なんだろうけど、ま、ツナも分かってるみたいだし、それがアイツらの付き合い方ならいいんかなー?周りがとやかく言ってもしょうがねーし。ってあれ?なんかオレ最初と言ってることちがくね?……別にいっかー。つか今思ったんだけど、利用って言われたらツナ終わりだよなっ! 「ちゃんっ、はい、あーん」 「ん、」 「テメェ……!10代目のお手を煩わせやがって……!!」 「あーはいはい、獄寺、オレらお邪魔だから退散すっぞー」 「はぁっ?!ってちょっ、おいっ、山本ッ放せコラッ!!じゅ、じゅうだいめえええええええ!!」 で、結局オレと獄寺はさっさと退散したので、そのあとのふたりのことは知らない。観察はしたけど、別にツナとのためにはならなかったな!なんか、最初から最後までオレだけ楽しんでたっぽくね?まっ、とりあえずSMカップルはうまくいってると思うので、観察はこれで終わりってことで。っておい獄寺ッ、どこ行くんだよ!はぁ?ツナとを観察するぅ?おまえそれ、プライベートの侵害だぞ。つーかストーカーじゃねーか。え?おまえが言うな?あっは、なのな〜。 ※山本と獄寺が退散した直後のふたり 「あれっ?山本と獄寺くんがいつの間にかいない……」 「……なに、あたしよりあんなむさ苦しいバカの方が大事なわけ?」 「そっ、そんなことない!ちゃんはオレのかみさまみたいなひとだもん、ちゃんがいちばんだよ」 「……ふん、なに、ご機嫌取り?そうやって下手に出てればいいと思ってんの、あんた」 「ちがうよっ、オレはただっ、」 「うるさい、あんたは大人しくあたしの言うこときいてればいいの。……わかった?」 「っう、うんっ、ちゃんの言うこと、オレちゃんと聞くよっ!」 「………当たり前でしょ。あたしはあんたの女王様だもん」 「じゃあオレはちゃんの召使いだねっ!」 「…………ば、ばっかじゃないの!あんたってホント、」 |